2021.05.26
最近クラウドサービスが主流になり、皆様も知らない間にクラウドサービスを利用しているかと思います。クラウドとは簡単に説明すると、PC内のシステムではなく、インターネットを経由して、他の場所にあるシステムを利用する仕組みのことです。 身近にあるクラウドサービスの代表はLINEが挙げられます。
現在、クラウドサービスには様々なサービスがあり、大きく分けて3つに分類されます。 それは、「SaaS」「PaaS」「IaaS」です。
なんとなく聞いたことはあるけれども意味は分からないという方がいらっしゃると思いますので、本記事で違いを明確に説明していきます。
SaaSは、「Software as a Service」の略で、読み方は「サース」又は「サーズ」と読みます。日本語ですと「サービスとしてのソフトウェア」という意味となります。ここから説明する○aaSは全て ○○ as a Serviceの略となります。
従来、パッケージソフトとして提供されていた機能が、クラウドサービスとして提供される形態のことであり、わかりやすくいうとSaaSはクラウドの一部です。
一般的にクラウドサービスというとSaaSを指し、テレワーク対応や働き方改革、BCP対策といった背景から、市場は成長を続けています。
有名なサービスはGmailが挙げられます。Gmailなどのメールサービスはクラウドサービスの代表といえます。
PaaSは、「Platform as a Service」の略で「パース」又は「パーズ」と読みます。
PaaSは開発基盤としてサーバー、ストレージ、ネットワークに加えて開発系のミドルウェアをクラウドサービスとして提供するものです。プラットフォームはアプリケーションの土台を意味します。
代表的なサービスはGoogle Apps EngineやMicrosoft Azureとなります。
あまり聞きなじみのないサービスですが、システムエンジニアの方はお馴染みのサービスではないでしょうか。
IaaSは「Infrastructure as a Service」の略で、「イアース」又は「アイアース」と読みます。IaaSは、サーバー・ストレージ・ネットワークといった、従来ハードウェアとして提供されていた機能を、クラウドサービスとしてユーザーに提供し、自由にアプリやシステムを開発できるサービスのことをいいます。最低限の機能だけ与えられるので自由度は高いですが、専門的な知識がなければ扱えません。
代表的なサービスは、Amazon Web Services(AWS)となります。
皆様もよく利用する通販サイトで有名なAmazonが提供するクラウドサービスです。
各サービスの提供範囲を表にいたしました。
OSから下を提供するクラウドサービスがIaaS、ミドルウェアまで提供するクラウドサービスがPaaS、アップリケ―ションまで提供するサービスがSaaSとなります。
専門知識が無くとも利用できるのが、SaaSの特徴で知らない間に使っているということがあると思います。
先ほど紹介した3つのクラウドサービスの他に最近では新たなクラウドサービスが登場しております。それは「DaaS」(Desktop as a Service)です。Dはデスクトップを表しており、クラウド上で仮想デスクトップ環境を実現するサービスです。
DaaSではネットワーク上のサーバにソフトやアプリ、データを保存しているため、外出先でも手元の端末から利用することができます。
デスクトップ仮想化やリモートデスクトップとは異なり、クラウド上に仮想デスクトップ環境を構築してネットワーク経由で利用するサービスです。
働き方改革の推進や、コロナウイルス感染症の対策して、厚生労働省がテレワーク導入の助成金を配布する等、働く場所にとらわれないテレワークが注目されております。
このようなクラウドサービスを利用して、皆様のビジネスを効率化していきましょう。