2023.11.27
クラウドは主に3つの形態に分類できます。それぞれについて詳しく説明します。
パブリッククラウドは、企業や個人に関わらず、幅広いユーザーにサービスを提供する形態です。
このクラウド形態は、自社でサーバーやネットワークを構築する必要がないため、初期費用と保守費用を削減できます。また、クラウドプロバイダーが提供する共有リソースを必要な分だけ利用できます。
ただし、パブリッククラウドはカスタマイズの余地が限られ、自社の特定の要件を満たすことが難しい場合があります。また、サービスの障害が発生した場合、修復にクラウドプロバイダーの対応が必要で、自社で対処できないことが課題となります。
プライベートクラウドは、自社が独自にクラウド環境を構築し利用する形態です。
これにより、カスタマイズや柔軟な設計が可能となり、高いセキュリティを確保できます。
ただし、プライベートクラウドは初期費用や保守費用が高額になりがちで、保守業務の責任も発生します。
プライベートクラウドには、自社でサーバーを用意するオンプレミス型と、専用サーバーを提供するホスティング型があります。初期費用を抑えたい場合は、ホスティング型を選択することがおすすめです。
ハイブリッドクラウドは、パブリッククラウド、プライベートクラウド、そしてオンプレミス環境を組み合わせて利用する形態です。
既存のシステムの一部はセキュリティ上の理由からクラウド化できないことがあります。このような場合、ハイブリッドクラウドは一部のシステムをオンプレミスで運用し、他の部分をクラウドで運用するための適切な選択肢となります。
ハイブリッドクラウドの利用には、システム構築が複雑になり、変更管理が難しくなるという課題があります。また、運用の難易度が上がり、人件費が増加する可能性もあるため、ITに精通したスタッフが必要です。
今回は3つのクラウド形態をご紹介いたしました。それぞれの特徴から、自社の目指すDXに合わせて、最適なクラウド環境を活用してください。